伽節句

さてCASECのホームページにいきますと次のように定義されています: 

CASEC Click Here!(Computerized Assessment System for English Communication)は、(財)日本英語検定協会により開発された、絶対評価英語コミュニケーション能力判定システムのテストです。IRT(項目応答理論)に基づき、CAT(コンピュータ適応型テスト)を利用した絶対評価英語能力判定により、試験時間が短く、個々人のコミュニケーション能力をより精密に判定します。(CASECホームページより引用)

  • なんと英検の協会の運営しているテストですね。絶対 vs 相対、短時間 vs 長時間、’より精密に’などと思いっきりTOEICを意識した文言ですが、それが本当なら学習者の皆様にそれだけBenefitがあるわけですから気にせず先に進みましょう。
  • 「IRTに基づいてCAT利用のテスト」というのは、前ページでもあげたGMATなんかが使っているやり方です。どういうことかといいますと、PCを使ってテストをうけます、そしてを回答していくうちにリアルタイムで回答の正誤・スピードなどを判定してそれ以後の問題の難易度を自動的に調節するというやり方です。それで試験時間が短くても正確な実力判定ができますよ、と言いたいわけです。
  • このサービスは、2000年にCD-ROMによる受験を開始して、2001年からはWebを通じての受験を提供し始めています。TOEICとのいろいろな面での差が気になるところです。だらだら文章を書くより表のほうがいいでしょう、という事で:
CASEC TOEIC
試験頻度 任意(要PC) ほぼ2ヶ月ごと
試験場所 任意(要ネット環境) 各地試験場
試験時間 45分 120分
結果通知 試験後すぐ 30日以内
費用 3500円 (online transaction) 6600円
試験内容 Sec1:語彙の問題 15問 Listening
Sec2:表現の問題 15問   写真描写問題 20問
Sec3:大意理解問題 15問   応答問題 20問
Sec4:情報聞き取り問題* 10問   会話問題 20問
  説明文問題 20問
*: 書き取り形式(他は4択) Reading
    文法・語彙問題 20問
  誤文訂正問題 20問
  読解問題 20問
スコア 各セクション250点 Listening 490点
トータルで1000点 Reading 490点
トータルで990点
正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、標準化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score


  • ごらんのようにCASECのほうがさすが後発だけあっていろいろ受験者の便を考慮した設計になっているようです。多分、TOEIC受験者のTOEICはいいけどここがな〜というようなフィードバックを取り込んでいるのだと思います。これだと面倒くさがり屋の私でもちょっとCASECでもうけてみるかい、という感じで受けれそうです。ということで実際受けてみました。次ページにて。